…と思わず唸ってしまったのが、
「デジタル降魔録」さんのサイトに設置されているPICシミュレータ
「Flash PIC」 。
PICは小さなコンピュータで、LEDを複雑に点滅させたりモータを動かしたりとプログラム次第で色々遊べそうなICである。
ところでPICの開発をするにはプログラムを組む→データをPICに焼き付ける→動作を確認する→うまくいかなければデバッグし→またPICに焼き付け…ということを繰り返さなければならない。
いや、それ以前に初心者が勉強を始めるには、PICそのものは勿論PICを焼くライターを準備せねばならない。パソコン上のアプリと違い現実に色んなものを用意しないと動作を確認できないのだ。
そういったこともあってパソコン上でシミュレートできるソフトも実は存在する。けれどこの手の類はただ数値を睨むだけで初心者には手ごわい…というか面白くも何とも無い。
私が偶然見つけたのは何か面白いシミュレータは無いかと探していて偶然見つけたものだ。それがFlashを使用したものだった。
ちょっと見、現実と同じようにLEDやスイッチやモータが用意されていてただのデモンストレーションのようだがさにあらず。
自分で作成したプログラムを走らせることが出来るのだ。編集画面ではブレークポイントも設置でき、1ステップごとの動作も可能だ。レジスタの内容も確認できるのでデバッグもやりやすい。
万が一おかしなプログラムを作ったとしてもボードが壊れたりする心配も無い。これがあれば初心者はとりあえず(インターネット環境は別として)1円の投資もすることなくプログラムの勉強が出来るのだ。
もし私がPICや電子回路に興味がなければ決して遭遇することのなかったFlashコンテンツ。マニアックで多分一部の人にしか興味の無さそうなこのひっそりとWEB上に存在するシミュレータの製作者に敬意を表する次第である。